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恩師① 自分に厳しく人に優しく

更新日:11月1日

 私には、人生の恩師が3人いる。

 その1人を、ここで紹介したい。


堺市立の中学校体育教師でサッカー部の顧問の先生だ。

 先生は、スポーツ刈りで眼鏡をかけ、眼光がするどく、ドラマ「教場」風間公親以上の怖さがあり、先生と話しをする時はかなり緊張した。


 元旦にも初蹴りの練習があるなど、練習や試合に付き添い、自家用車は荷物がよく乗るワンボックスカーであったり、先生は、いつもサッカー部を中心に考えていてくれた。


 一度、私が体調を崩して、3日ほど学校を休んだ時に、担任の先生でもないのに、自宅に先生が様子を見にこられ、驚くとともに、私なんかを気にしてくれていたのかと、とても嬉しかった。


 先生は、「自分に厳しく、人に優しく」と、よく言われていたが、正にその通りの先生であった。私は、今でもその言葉を強く胸に刻んでいる。


 また、先生は、柔道の達人であったが、サッカーは全く未経験者だった(中学には畳がなく、達人ぶりが披露されることはなかった。)。しかし、先生は、素人ながらも、独学で戦術やトレーニング方法を研究していた。サッカー部員は、私をはじめ、大半がサッカー未経験者だったのと、全体的に体格が大きくなかったので、余計に練習とトレーニングのメニュー作りには苦慮されていたと思う。今、考えると、練習方法やトレーニング方法は、時代を先取りしたものだった。

 

 先生のおかげで、今でも、その成果として、下半身の筋肉はしっかり残っており、サーフィンのライディングに繋がっている。


 先生は、私の「人に優しく自分に厳しく」と精神面の土台を作ってくれるとともに、トレーニングによる体づくりで身体面の土台も作ってくれた人なのだ。

 

 私は受験に専念するという理由で、中3でサッカー部を退部したが、結局、試験日前日に、友達数人でテレビゲーム大会をするなど、専念するどころか中途半端になってしまった。最後まで部活動を続けなかったことは、私の人生の中での数少ない後悔のうちの一つとなってしまった。


 そういえば、ある練習の日、PK大会があり、私が元日本代表の遠藤保仁のようなコロコロキックで、3位になって賞品を貰う時、先生が驚きながらも、せこいなぁと笑顔で言われたことがあった。部活動中の初めて見る先生の笑顔を、今も覚えている。


 先生とは、中学校を卒業してからは、社会人となってから一度、実家の最寄駅で偶然会ったことがあるが、今はその時に言えなかった感謝の言葉を会って申しあげたいと思っている。


「お世話になりました。先生は人生での先生です。」


(↓正月に甥っ子とサッカー⚽️)



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